「一番の治療家はクライアント本人」~あうんの治療スタンスの一例~

病気は治療家が治す!だってそれが仕事だし報酬をもらっているんだから!

・・・ずっとそう考えていました。

でも、長年治療を続けていて、そうではないこと、そうしない方がよい場合もあることに
最近はよく気づかされます。

これはそんな記事です。


ある日のこと、その日最後に診させてもらったクライアント。(以降Aさん)

私はしばらく前からAさんに尋ねたいことがありました。

そしてこの日、意を決して治療を始める前に承諾を頂いて私の話を聞いてもらいました。

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私「私はAさんに寄り添うことはできます。でもAさんが困っている症状を私が主になって治すことはできません」

私「もしAさんが治療を受けに来ている目的が、私に治してもらいたいのであれば、このまま治療を続けない方がよいのではないでしょうか」


Aさん「私も自分の病気を自分で治りにくくしていることを知っています。今までもいろんな治療や自分を変えるためのセミナーに参加したけど無理でしたから。」

Aさん「今まで治療を受けて来たところでも「何も問題はない。あなたの気のせいだ。」と言われ続けてきました。だから私の方こそこんな状態であうんさんに治療を続けてもらうのが申し訳なくて・・治療の前に話があると言われたときも、もう治療に来ないで欲しいと言われるのかとビクビクしていました」


私「私の話を聞いてくれて、そしてお話をしてくれてありがとうございます。私はAさんが自分で症状を治すことができるのを信じています。その時が訪れるまで、Aさんをこれからも理解し続け、寄り添いたいと考えています。だから私はその時がくるのを楽しみにしているので是非続けて来てくれませんか。」


Aさん「はい。こんなめんどくさい患者、先生も嫌になるかもしれませんがよろしくお願いします。」  


からだや心に変調をきたす理由はたくさんあります。
その中でも無意識の記憶や感情が根底にあるとき、その変調はしつこく、治りにくく、時にとても激しいものになります。

そういったものを取り去る治療技術も近年開発されつつありますが、まだまだ発展途上です。
それでもその技術を使っても、最終的にはその人の意識が変化したときに結果がでるものだと思います。

Aさんと本音で対話ができて本当に良かったと感じました。
あとはいつかその時がくるのをゆっくり待つことにしたいと思います。