治りにくい肩の痛みの理由と改善するわけ

右肩が数か月前から痛くて困るとのことで来院された男性の方。

問診や診察でどうやら打撲後の痛みを引きずっているようでした。
病院、骨院、整体院での治療ではあまり良くならなかったようです。

でも普通に考えればケガや打撲というのは何か月もひきずるものではないのですし
まして適切でなくても無難な治療がされれば治りはもっと早いはずなのに
どうして治りが良くないのでしょうか。


そもそもケガが治るのは「ホメオスタシス(恒常性(こうじょうせい)維持機能)」
があるからなんです。

人間のからだというのは良くできていて、ケガや打撲をしても元に修復する
力があります。
これをホメオスタシス(恒常性(こうじょうせい)維持機能)と言います。

この力が働くことでケガをした細胞組織も元通りになるのですが
この機能がうまく働かないと中々痛みが取れなかったり動きが悪くなったりします。

鍼灸医学ではこの働きをとても大事にしていて、しかもホメオスタシスがどのくらい
しっかり働いているのかが分かる診察法を持っています。

それはずばり「脈診」です。

脈診とは古代の医者が鍼灸治療をする際に行っていた
手首の橈骨動脈の微細な変化を指で触れることによって観察して
からだの状態を把握する診察法です。

脈診を説明するのは複雑なので割愛しますが、ホメオスタシスが良く働いている
状態では脈は太くゆったりとした柔らかい脈になります。

反対にホメオスタシスがちゃんと働いていない場合は細く、せわしく、固い脈になっています。
この違いによって古代の医者は病気の予後を判断していました。すごいですね!


さて、このクライアントの場合は脈が沈んで細くて堅い脈をしていたので
これだとホメオスタシスの働きが弱い言えます。

だから治りが良くなく、他の治療が効きにくかったのです。

ですからこどんな方、どんな病気でもホメオスタシスが働くように
良い脈にするための治療を行います。


このクライアントもまず最初に脈が良くなるように鍼をしました。

さらに肩や背中に流れている経絡の流れをよくするために
指のツボを使って鍼をするとさらに回復。

ここで痛めてから数か月も経っていなければほぼ改善したでしょうが
堅いしこりができているのでこちらに直接お灸をしました。

治療後は85%くらい回復したとの自己判断を頂きました。

しっかり治すために次回の予約を入れてもらい今日の治療は終了です。